優しくしなやかな強さをもつ聖学院大生

社会人参加者のTさんは、車いすでやってきます。

宮原駅から大学のシャトルバスに乗り、広いキャンパス内を走り抜けて

キャリアサポートセンターのある1号館に。

一人で何でもできるTさんは、道に迷うことなどないし、私がすることは到着を待つだけ。 

 

大学生のMくんとOくんは、さすが男子。Tさんの車いすを優しく力強く押してくれます。

そう、Tさんの車いすは手動なのです。だから坂道は大変です。

移動が多ければ疲れます。

それを知っているので、彼らは、Tさんから離れません。

いつもどんなときも、そばにいてお手伝いしてくれます。

決してTさんを見放すことをしません。

 

雨のときは、自分がびしょぬれになって押してくれます。

自分の大変さなど厭わないのです。

 

帰りも、駅で、駅員さんに乗換えや降車駅のことをお願いして、

Tさんが電車にのるまで見届けてくれます。

 

こうしたお手伝いは、Mくんだけのときもあるし、Oくんだけのときもあるし、

二人一緒のときもあります。

 

何も言わなくても、「お願いね」と頼まなくても、彼らは自然に自分から動くのです。

気持ちの優しい素敵なメンズです。ありがたく、うれしい気持ちになります。

 

こうした彼らの動きは、「気が利く」「段取り力がある」という「能力」に表現できます。

「あの人は優しいよね」で終わりにしたくありません。

「~な力を持っている」と能力として表現することを、私たち大人がお手伝いすれば、

就職活動で必要とされる自己分析が進むのではないかと思っています。